10・23「劇団四季”ユタと不思議な仲間たち”をみる」
四季はわたしが自分でお金を払ってみた、最初のお芝居でした。「オペラ座の怪人」の大阪リターン公演で、まだお芝居というのが面白いものなのか知らなかったので、一番後ろの一番端っこという席をとったのですが、もう、ほんとにすばらしくって、びっくりしました。それまでお芝居って、かたくるしっくって、面白くないものだと思ってましたから。
それ以来、かなり四季の舞台はみています。小劇場をやってる人なんかで見もせずに「感情がない」とかなんとか言う人もいたりしますが、訓練もせずに一人よがりな芝居をみせつけられるよりは、よっぽど面白いと思います。エンターテイメントっていうのは全然卑下されるものではないと思っています。(だからといって、四季のあの態度っていうのも許せないんですけどね。どっちもどっちなのですけど。)
MBS劇場の2Fはとらないぞっと、柿落としのオペラ座の怪人のときに思ったのですが、またとってしまいました。だってぇ〜。公演が多いんですもの。美女と野獣なんて、2年くらいで1回だったので、負担はとても少なかったのですが、今、1ヶ月に1つ演目が変わってしまう=みにいかなきゃならない=S席は負担が大きい…てなことで、ユタだけC席をとってしまいました。(あぁ。ごめんなさい。加藤さん。ファンなんですけどねぇ。)
結果、やっぱりみにくかったです。背もたれにもたれたら、ほとんどなにもみえず、ずーっと変な姿勢でみてました。遠いし、いきなり真下に舞台があるっていうのも、なんか変な感じだし…。やっぱり、S席を取らなきゃだめですね…。
う〜ん。なんか、すごい異色な作品ですね。これ。
正直にいうと、結構ひいてしまいました…。こういう、メッセージをそのまま言葉にする芝居っていうの、すごく苦手なんですね。「ごあいさつ」のところも、「ともだちはいいもんだ」のところも、「なんだかなぁ。」と思ってみてました。はぁぁぁ。で、こういうのが苦手っていうのはそのうち自分に返ってくるので、あまり考えないようにしました。そういう奴なんだから、しょうがないよなって。
あと、「演歌」をとりいれているのがあんまり好きじゃなかったです。別に日本のものだからとか、古臭いからとかじゃなくって、単純に音楽として苦手なジャンルなんです。(あと、わたしレゲエもだめですねぇ。クラッシックでも、マーラーとかハイドンとかだめだったし。どーしてもだめっていうの、あるんです。)
でも、ステージングはすごかったですねぇ…。レーザーの使い方とか、フライングとか。すばらしかったです。あとダンス。「体力作り」のダンスはほんとにすばらしかった。上からみていると、とてもきれいだったです。加藤さんファンなので、これだけでみる価値はあったかなと思っています。
すばらしいキャストでした。四季でキャストのことをいうのはあんまりよくないみたいですけど、ほんとトップクラスのかたがたばっかり。加藤さんのダンスと野村さんの歌。下村さんもみれたし、キャストはほんとに満足でした。
東京から引っ越してきた勇太は村の子供たちに「もやしっこのユタ」とよばれ、いじめられます。そんなユタの前にあらわれた「座敷わらし」。この不思議な友達との交流のなかで、ユタはどんどんたくましくなり、村の子供たちともうちとけます。しかし別れがやってきてしまいます・・。
公演名:劇団四季「ユタと不思議な仲間たち」@MBS劇場
観劇日:1997.10.23/M/2階G列22番
出演者:ペドロ:光枝明彦、ゴンゾ:深見正博、ヒノデロ:下村尊則、小夜子:野村玲子
ユタの母:菅本烈子、ダンジャ:末次美沙緒、モンゼ:青山弥生、ユタ:加藤敬二
寅吉:吉谷昭雄、クルミ先生:丹靖子
アンサンブル:菊池正、遊佐真一、坂元健児、佐藤夏木、磯津ひろみ、春原一恵