98・5・7「NODA MAP”ローリング・ストーン”をみる。」

<わたしのこと>

野田さんはとても好きな人です。遊眠社がなかったら、こんなにもお芝居をみるようにはならなかったかもしれません。最終公演のゼンダ城からしかみることができなかったのが、とても残念に思います。一番好きなのは、「野獣降臨」と「半神」。そして「桜の森」と「キル(初演)」です。

<劇場のこと>

近鉄劇場は広くても観やすくって好きです。大阪公演の初回の舞台でした。が平日のマチネだったのでそんなにいっぱいじゃないのではと思っていたのですが、開演前からすごい人。若くない人もいっぱいいて…(^^;)。ちょっとびっくりしました。

<思ったこと>

すごいセリフまわしとか、野田さんだなぁと思うのですが、ちょっとパワー不足のように感じました。統一感も感じられなかったのですが、パワーもない。中途半端な感じがしました。この芝居にはもっと、あの「あふれるパワー」が欲しかったです。セリフが何言ってるんだかわかんないとこもいっぱいあったし。真ん中より前のほうであれじゃ、後ろのほうだったらかなりつらいと思います。

あと、話がかなりややっこしかったです。いつもみたいなややっこしさじゃないのですが、その時その時で主人公が変わっていくもので…。難しい話じゃないのに、すごくみづらかったです。

<役者さんのこと>

羽野さんはすごくはまってましたね…。すばらしい。すごく安定していて、NODA MAPのヒロインはと聞かれると、わたしは迷わず羽野さんをあげてしまうほどです。…でも、目新しさはなかったですね。

キムラさんは…ちょっと無理し過ぎって感じかなぁ。

野田さんはさすがにすごいけど…、観れてうれしいっていうのと、いつまでも同じではいられないっていう両方の気持ちがあって、複雑でした。

<あらすじ>

王女ブリュヌオーと王女マカリは一本の川を境に敵対していた。ブリュヌオーはマカリの国に嫁ぎ、命を失った姉の敵のためにはじめて戦いをはじめる。そして川にすむ貧しいものたちも戦いに巻きこまれてしまう…。

<公演データ>

公演名:

NODA MAP「ローリング・ストーン」

公演日:

98.5.7(木)マチネ@近鉄劇場

出演者:

阿部サダヲ、安藤洋子、一谷真由美、入絵加奈子、植本潤、及森玲子、恩田括、加藤貴子、キムラ緑子、草野徹、佐伯新、坂田今日子、新藤則夫、鈴木浩司、高山侑哉、多田慶子、田中智寿、田中利花、冨樫真、永森英二、西川忠志、野田秀樹、羽野晶紀、平沢智、船田千詠、松村武、水谷誠伺、宮下今日子、矢沢誠、八嶋智人